表参道コレクション

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表参道コレクション対談

 

imaii今井英夫氏×ビューティーナビ佐々木亮輔 対談企画第2弾 今井英夫氏、表参道コレクションを“語る”

Hair is Culture "OC". OMOTESANDO COLLECTIONS HAIR TRENDS 2007-2008

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Starring

表参道コレクション実行

実行委員長/今井英夫

ビューティーナビ株式会社

取締役/佐々木亮輔

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1、今年のテーマ「髪は語る」。 美容師が伝える 髪=人生

BN佐々木
宜しくお願い致します。まず、今回の表参道コレクション(以下OC)のテーマ、「髪は語る」について語って頂けますか?
今井氏
全9回、OCを見てきましたが、すべてのサロンを見てきて毎年、毎年皆さん違うショーを作り上げます!

今までは、「髪は愛」とか分かりやすく表現していましたが、それぞれのサロンのショーがそれぞれの想いが「髪を通して伝わっている」と感じたんです。それでテーマを「髪は語る」にしました。カッコ良く、英語にしようとも思ったのですが、英語で意味が通じないより、少しダサいかもしれないけど、「髪は語る」と日本語にしました。それぞれのサロンの髪を見てもらえれば、それぞれがどのようにやっているか、どのようなお店なのか、何を目指しているかが分かります。だから、あえて「髪は語る」にしました。

それは表参道コレクションに限らず、髪を見れば大体分かるんですね。人生というか、生き方というか。だから、そういうことを普段から感じているから、あえて今回は「髪はみんなそれぞれ違う」、「それぞれが自分の想いを語っている」ということで、大いに髪で語って欲しい、自由に髪で語ってほしいと思ったんですね。
BN佐々木
今井先生の中で強い想いがあったっていうことですよね。
今井氏
今までのテーマは僕が決めているというのがあって、これだけは面白くて僕がやらせて頂いています。今回はかなり想いが強くて、それぞれのサロンが髪を見れば一目でわかることができるということでこのテーマにしました。
BN佐々木
「髪は語る」というテーマで様々なサロンさんがショーを展開していくということですが、今回のショーでどのようなことを伝えたいと考えていますか?
今井氏
あえて言うならば、それぞれのサロンの違いを感じて欲しい。

数年前からそれぞれのサロンでチケットを配ることで、お客様にも来て頂いています。それぞれのサロンの方の意見は聞いていないものの、imaiiにいらしているお客様には、「こんなに違うの?!」と言っています。「あの店はイメージと違う」とか「imaiiさんはこうだったのね」とかショーを見れば分かります。本当は、一般の方にもっと参加して欲しいと思います。
BN佐々木
以前、やくざの親分は前髪立てるのが男の象徴とか、前髪をフォーカスした今井先生のコラムを読んだのですが、それは「髪は語る」ということに通じるんですか?
今井氏
そうですね。最近は常に「髪は語る」ということを思っています。OCのヘアショーのサロン見ていて、店のそれぞれの特徴がそこから見えますね。

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2、現在の女性の「髪を語る」

BN佐々木
なるほど。これは漠然とした質問ですが、最近表参道の女性を見て「髪を語る」という視点で、どのようなことを感じますか?
今井氏
目に付くのが、お姫様ルックですね。前からそうゆう女の子はいるんですが、あれは世の中を反映しているなと思っていました。もちろん10人に1人とかみんながみんなあの格好をしているわけではないんですけどね。ちょっと普通ではないなと。単なる世間からずれた人が好きなことをやっているという訳ではなくて、あれをやっているっていうことは、世の中が望んでいるのかなと。

昨日たまたま、飛行機から降りたら、飛行場の地上作業員が女性だったんですね。たまたま新快速の一番前の車両に乗ったら、女性の運転手だった。顔は見えませんが、時間通りしっかりとやっている姿を見て、すごくすがすがしくて。オリンピックでも、女性の活躍が目立っていた。

前からこうなってきたのは分かっていましたが、最近、女性がはるかに以前より存在感を示している。そうゆう時代になってきていると感じました。お姫様ルックも、前は「なんだかバカみたい。」と思っていたけれど、今はそうゆう目で見ません。

だから最近女性を見ていて思うことは、女性がより綺麗になったということ。

前からですが、ここのところ本当に女性は綺麗になってオシャレになった。その分、男性はダサくなったというか、弱くなったって感じます。
BN佐々木
今井先生は、やはり髪から綺麗を感じのですか?他に女性のどの部分から綺麗と感じますか?
今井氏
今までは、洋服だけおしゃれで、髪がダメだっていうのが結構ありましたが、今はそうではなくなって、センスが良くなった。

15年前〜20年前くらい前まではヨーロッパに行ってパリやミラノで向こうの人を見てると、ある一定レベルの方は足先から頭まで本当にセンスが良いと感じていました。日本人は黒毛じゃダメだって言われていた。でも今は、ホントに上手になったなと感じますよ。
BN佐々木
女性の中で綺麗になったのは、表参道というエリアが特別に感じますか?それとも全国的にですか。
今井氏
全国的にですね。先日も地方に行って、女の子で綺麗でセンスの良い子いましたよ。女性が目立ってきて、より存在感を出してきました。それもここ数年ですよ。
BN佐々木
それは、世の中のどのような影響を受けていると感じますか?
今井氏
どうでしょうね。男が弱くなったということですかね。昔に比べて、今の男はダメですから(笑)
BN佐々木
男性がもっとがんばらなきゃいけないですよね。僕も含めてですが・・・
今井氏
だから髪型ですよ。佐々木さんの(前髪を上げた)スタイルなら大丈夫ですが、多分ヨン様ブームくらいから男性の前髪が目にかかってきて弱々しくなってきました気がします。たぶん‥。

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3、OCの進化論 サロンのOCに対する気持ちの進化

BN佐々木
続いてOCの進化について聞きたいのですが、OCは毎年進化していると思いますが、第9回目を迎えるに当たりましてどのあたりが進化していくと想像されますか?
今井氏
ショーを見なくてはわからないことは確かなのですが、参加サロンの会議で、一番最初は「今井が言ったから付き合うか‥。なんかわかんないけどやってみるか」という感じでしたが、4年程経過したあたりから、あるサロンの人に「今井さん、こんな頑張って来たんだからこれからも続けていこうよ。俺たちが作ってきたものなんだから」と言われました。そのあたりから会議でもあいさつからして、前向きになってきましたね。だから、続けていてよかったかなと思います。
BN佐々木
OCに参加しているサロンの方々と話をしていて僕が感じるのが、使命感が凄くあるなということです。
今井氏
嬉しいですね。だって実際、OCに参加しているサロンが美容業界を動かしているのですから。業界を代表するサロンが集まることで一大パワーになる。それは参加者みんな意識しているし、何人かのオーナーと時々飲み会をしているんですが、そうすると、使命感というかやる気がとても感じられますね。
BN佐々木
もちろん美容業界のトップであるサロンの使命感やプライドはあると思います。それと同じくらい参加サロンの方々に表参道の欅並木を守るという理念が浸透しているなと思います。これは企業理念と一緒だと思います。
今井氏
欅並木を守るという活動(美容師によるゴミ拾いなど)は当たり前にそう思って、当たり前に行っていることだから、今、「そっか。」と思ってしまいました。事務所から見ると、30年前は3階までしか欅並木がなかったのに今では5階まで生えています。昔は、向こうのビルに手を振ることが出来ました。でも、だめになっている欅もある。普通の人にはわからないかもしれないけど、毎日いる我々は気が付きます。(窓から見える欅並木をみて)これ先っぽが枯れているでしょう。こういうのをみて心配だなと思います。ただ、我々一人ではどうすることもできませんから。寿命も、もちろんあると思いますが、欅並木は表参道の財産です。いつも言っているように、欅があることで、表参道は他のエリアとまったく空気が違います。モードを作り出せる、自分たちの想いを出せるエリアだと。だから良い美容師が集ります。
BN佐々木
僕も最近思いますが、夏の暑い日だと緑がある場所は涼しいですよね。単純なことですすが・・・
今井氏
(木がたくさんある)明治神宮と他の場所とは、温度差が5度あるんですよ。暑い日はそれだけ違います。今日は涼しいですが、それでも1度か2度は違うと思います。そう考えると緑はすごい財産です。
BN佐々木
その意識がショーを進化させるんですね。新しく入ったスタッフの方も欅並木を守るという意識は浸透していますか?
今井氏
そうですね。やっぱり掃除に参加することでごみを捨てない、タバコを捨てなくなるでしょう。それは大きいですよね。むしろ拾うかもしれない。昔よりはるかに表参道は綺麗になったと思います。
BN佐々木
お客様にも伝わればいいですね。OCに参加する有名サロンの技術力の高さだけでなく、社会貢献の意識の高さも伝えることが出来ます。
今井氏
お客様にも伝わっていると思いますよ。それはすごく感じます。

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4、一般ユーザーに向けたOCに対する気持ちと運営の難しさ

BN佐々木
一般ユーザーから見てもOCは面白い。僕自身も一般ユーザーに近いと思いますが、凄く楽しいです。

それを一般の方に浸透させたいという気持ちは強いのですよね。
今井氏
凄く強いのですが、一般の人が来場するには、平日は夜19:00以降。または土日とかでしょう。最初は、OCを1週間やろうと考えました。月・火が美容師向け、水・木・金は一般むけでやろうと思いました。ですが、実際初回は2日4ホールでやりました。一般の方に広げるとなると、一般の方からチケット代を6千円とるのは難しい。だから、大きいスポンサーがお金を出してくれれば有難いのですがね。みんなお店を休んで行いますがなかなかそうはいかないですね。
BN佐々木
僕も個人的にOCのスポンサーを集めようと思い色々な企業に話をしましたが、悔しかったことが、OCのショーの規模と、欅並木を守るというエリア的な規模で判断されてしまったこと。だから、僕らがもっと美容師さんの素晴らしさを伝えていかなければいけないと感じました。
今井氏
お金が集まればもっと素晴らしいショーができるとは思いますが、あまり高望みはしません。少しずつ一般の人がビューティーナビなどのメディアでOCを知って頂く事が重要なのです。
BN佐々木
改めて言いますが、美容室は女性が必ず行くところですよね。1、2時間滞在し、さらに美容師の方に身を任せるってすごい信頼されている証拠だと思います。
今井氏
一店にたった一日50人。店によっては50人〜100人かもしれないですが、雨降っても風が吹いても必ず美容室には来ますからね。これってすごい価値があると思いますが、なかなか気が付いてもらえないですね。
BN佐々木
最近、様々な企業様とお話をしていますが、美容師の方の魅力とか、お客様の接点の強さなどに、魅力を感じている企業が増えてきましたね。
今井氏
毎日必ず来ますからね。必ず会話しますし。価値を並べればいくらでもあります。
BN佐々木
現代で欠けているコミュニケーションも、美容室の中では本当に深いですからね。

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5、一般ユーザーの方に向けたOCの魅力

BN佐々木
一般ユーザーの方に向けたOCの魅力を教えてください。
今井氏
当然自分の行っているサロンを意識するのでしょうが、他のサロンを見てもらうと自分の行っているサロンがより際立ってよく感じるかもしれないですし、やっぱりあっちのがいい!と思うかもしれない。他の美容室を知らないと思いますが、OCを見ることで様々な美容室を感じてもらいたいんですね。そこから自分に合った良いサロンに行って欲しいです。いくら来て来てと言っても、フィーリングが合わなければ行かなくなり、逆にフィーリングが合えば行きます。一般ユーザーの方に言いたいのが、OCに参加するサロンは18あるけど、みんな本当に違うということがよく分かりますから・・・自分が行くサロンをもう一度見直して良さを感じて頂きたい。ショーは見て比べることができる。その材料に、OCを使って頂きたいと思います。
BN佐々木
OCに参加するサロンは、多くのメディアに載っているサロンが多いですよね。メディアを通じてサロンを知り、興味をもってOCに行くという流れになってもらえればいいですけどね。
今井氏
一般雑誌で言うと、美容師から見るとヘアスタイルが一緒に感じてしまうんですね。今はサロンに差がない。好みのモデルがいたら「おぉ!」と思いますし、そうでなければ「なんだこれ」と思います。要するに髪形が全然変わっていなんです。だから面白くないと感じてしまいます。ヘアショーを見ると良さが分かります。ヘアカタを見てこの店!と思う方は、はっきり言うと、モデルさんが好みだと思います。ヘアショー見れば、考え方の違いが分かると思いますね。
BN佐々木
そうですね。ビューティーナビでも、正直言うとモデルさんの良し悪しでスタイルのアクセスに響いてきますし。だからこそ、ヘアショーを見て頂きたいですよね。そう考えると、各サロンのお客さまがファンとしてヘアショーに来て頂くことも多いでのではないでしょうか。
今井氏
各サロンで、だいたい60枚ずつ渡しています。売ってもいいし、渡しても良い。いずれも、お客様に渡して頂いています。

低く見積もっても一サロン30名くらいは来場して頂いています。美容師じゃない方です。美容学校の生徒を集めるのは決して悪いことではないですがし、各サロンから、まずはお客様に広げてもらえればいいと思っています。"

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6、モードを生み出す街 表参道。その魅力と働くことの素晴らしさ" 可能性を秘めた若者が育つ街 表参道

BN佐々木
前回もお聞きしましたが、表参道の魅力・表参道で働くことの素晴らしさを語って頂ければと思います。
今井氏
この街は、昔に比べ家賃が高くなっていて、私たちは家賃を抑えろと言っています。そうしないと若くお金のないデザイナーや美容師が出てくることができない。この街はそうゆう人たちが出てきて成り立ってきた街ですから。だから家賃を高くしないでくれと言っています。そんな声を聞いて家賃を上げないオーナーもいるんです。高くなることで自分の利益にもなるのにですよ。この街は、金はないけど可能性を秘めた人たちがここでスタートして育つ街だと思っているんですね。多くのビルのオーナー達はそう思っています。だから、新宿や銀座、六本木とはまったく違います。表参道は可能性のある人を大切にする街だから。だから美容室も集まっています。美容室は一般企業からみたら金銭的スケールは小さいものだけど、表参道はそういう方々を育てる気風がまだ消えてないと思います。だからこの街からモードが出る。我々はモードを出そうという想いでいます。
BN佐々木
僕も仕事柄色々な美容室に行きますが、今井先生がおっしゃる通り良い美容室さんが多いだけあって、表参道に出店するのは厳しいですよね。全体のレベルが高いので経営するには大変ですよ。最近は表参道出身のスタイリストが、郊外にいって成功される例が多いですよね。
今井氏
郊外で成功を求めるか、表参道でチャレンジするかです。表参道でチャレンジして成功したら一生消えない。表参道で成功すれば、お金だけではなく、もっと違うものが手に入ると思います。
BN佐々木
表参道で長年働くと、表参道が基準になっているから、表参道でしかお店をやりたくないという方もいますよね。
今井氏
この街は、隣に美容室が出来たって関係のない街だから。ぜんぜんトリックしないですからね。地方の場合、新店が隣にできるだけでお客様が下がるかもしれない。そう思うと表参道の方が良いって僕は思います。

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7、美容=お客様の生活を彩り 子孫すべてがそのサロンを愛する

BN佐々木
表参道は人が流動的なエリアですよね。感度の高い方は多く集まりますが、何歳になっても通い続ける街じゃないと思いますが。
今井氏
そうですかね?Imaiiなんてこんなに長くやっているから、年配の方も多いです。
BN佐々木
逆にその流動的な街なのに、imaiiさんに通い続けるってすごいなと思いました。
今井氏
美容は、一見派手なようですが、髪って常に伸びているものなんです。ご飯と同じで、常に切りに行かなきゃいけない。必ず通い続ける。人生っていろいろありますよ。成人式して、結婚して、子供できて。その都度、節目節目にお手伝いしてあげる、それが我々の仕事です。今年、imaiiは36年なんですね。その30周年パーティーの時、ずっと来てくれているお客様800人中25.6組は親・子・孫が来ていていました。それがとても嬉しくて。それが‘'美容’ですよね。だから流動的っていうのはちょっと違うなと思います。
BN佐々木
imaiiさんは、この流動的な街にも関わらずお客様が長年通って頂いている。表現は悪いかもしれませんが、そっちの方が「異常」なくらいですよね。通常は雑誌に出して、にわかユーザー的なお客様がどっと来る。それでいなくなってしまうっていうのがこのエリアだと感じていたので、そのあたりが凄いなと思います。
今井氏
それは美容でないと思っていますけどね。それをやってしまったら、続けられないですし・・でも、どんな状態でも髪は伸びるんですよ。だから死ぬまで通い続けて欲しいですし。一発当ててやろうというか軽いファッション感覚で捉えているのではだめです。美容はファッションと捉えたら廃れるんですよ。
BN佐々木
本当に凄いと思いますね。そういったサロン様が増えれば本当の感度の高い方々が残った街になって行きますよね。にわかユーザーばかり相手にしている店もありますが、流行にのらなくなったら終わりです。だから怖いですよね。その繰り返しのような気がします。コラムで見たのですが、さんまさんと木村拓哉さんが、imaiiさんにいらして、テレビ番組で放映されたけど35人しかこなかったとか。そんなことが書いてありましたね。
今井氏
それは、多分レベルが高いというか、その方の入る店じゃないと思ったんではないですかね。Imaiiにいつも来ているお客様はその2人が来たから何?という感覚の人がきてますね。普通の人は「えー。私じゃ入れない」という方が多かったかのように感じます。敷居が高いと感じたのですかね。結果的には良かったと思います。でも、その番組は2千万人見てるから、構えてしまいましたけど。それはそれで面白かったですね。

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8、美容師ブームを終えて、変わり行くサロン選び

BN佐々木
にわかユーザーも少なくなってきたのかなと思いますがどうですか?
今井氏
美容師が雑誌に載るカリスマブームの時ハッとしました。読者が美容室を巡っているんですね。お客様が美容室に来て美容師がカットしている姿を見て、「何その手付き」って顔をしているんです。そのくらい美容室を巡っていました。今はそれはなくなりましたが。しかし、あのブームのおかげで、自分がどうしたら綺麗になるか、魅力的になるかが分かってきて、すごく綺麗になった。そう思えば、あの雑誌のブームはとてもよかったと思います。
BN佐々木
僕らはインターネットのメディアを持っていますが、以前は可愛いスタイル、綺麗な店というだけで来店効果があったのですが、今は文章の隅々まで見て比べて美容室を探していますよね。裏づけが求められます。
今井氏
ヘアスタイルが可愛い=だからそのサロンに行こう、じゃない様ですね。
BN佐々木
そうですね。情報武装をしてきているので、情報を取った上で来店するという傾向があります。
今井氏
去年佐々木さんとお話をして、インターネットにも力を入れるようにしているんですが、今は雑誌じゃないし、テレビじゃないし、だからますますビューティーナビの時代ですよね。
BN佐々木
有難うございます。とても光栄な御言葉です。最近インターネットの世界では、「シェア」するように変わっていますからね。ようは口コミです。口コミも書く人は10人に1人で、後は見るだけの方ですから信憑性があるかどうか判断しないといけないのですけどね。
今井氏
口コミも読んでると、そのまま信用するのかなと思いますがね。鵜呑みにはしないようですよね。

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9、今井氏のリーダーシップ力の根源 ーえばらないー

BN佐々木
いつもOCの会議に出て思うのが、OCのオーナー様をまとめる姿を見てもの凄いリーダーシップがあるなと思います。今井先生のリーダーシップの原点はどこから来ていますか?
今井氏
気をつけているのが、彼らの上にならないこと。だから、あいさつを偉そうに絶対しない。皆それぞれが、一国一城の主でみんな違うと思っているわけですから、今井さんは好きだけど子分じゃないと思っているのです。そんな気持ちを常に持って行動しています。
BN佐々木
なるほど。他にもヘアカラー協会などの業界を代表する団体のリーダー役も担っていますが、そのような心構えでいるのですか?
今井氏
カラー協会でもそうですね。imaiiが事務局を3年間やっていましたが、たまに今井の会じゃないって言われるときもありましたよ。でもそれは分かっているから、あえて威張らない。逆にリーダーになれない人は、威張るからリーダーになれないのだと思います。
BN佐々木
欅会のミーティングは若い方が多いですよね。若い方に対しても同じ目線で接しているように思われます。以前、お話を聞いた時に、今井先生より若くても才能のある美容師は素直に褒め称える。心から凄いなと感動される時もあるそうですね。
今井氏
そうですね。例えば自分の特性と言うか良いトコは、自分に正直なこと。「良いことは良い」、「嫌なことは嫌」。それがはっきりしているからですかね。良ければ絶賛します。そうゆうことが平気で出来ますから。素直になれなくて、俺のサロンが上だと思っていたらリーダーにはなれないでしょう。
BN佐々木
上に立たない中でも決断しなくてはいけないじゃないですか。決断することも多々あるかと思われますが。
今井氏
決断するっていうほどのことはないですよ。
BN佐々木
でも決めなきゃいけない部分もありますよね。
今井氏
そうですね。自分で決めなければ動かない部分がある。そうゆう部分はみんな分かっています。でも、リーダーというより対等だと思っていますから。そうしないと自分としても嫌ですし・・・みんなが同じ想いを持っていますから、みんなとともに決めるというスタンスには変わりありません。
BN佐々木
しつこいようですが、業界を動かしている方々のご意見を、どのようにまとめているのかな?といつも思っています。リーダーシップという点での意識はあまりしていないんですか?
今井氏
そうですね。ここで僕がこの街では一番長いし、年も丁度いいんじゃないですか?(笑)なるべく表に出ないようにしているというか、今井の会だって思わせないように気を付けています。
BN佐々木
いつも、業界を代表する方々をまとめているのは相当なことだと思いますが、ストレスに感じる部分もあるかと思いますが。
今井氏
いや、感じないですね。それより、日本の女性にキレイになって欲しいと思っているだけです。

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10、今井氏が語る、自分に合った美容室の選び方

BN佐々木
ユーザーに対して語っていただきたいのですが、良い美容室の条件って何ですか?
今井氏
分からないですね。分かったら自分のサロンがもっと流行っていますよ(笑)
BN佐々木
ユーザーが美容室を選ぶ際に、こうゆうところを注意してみなさいと言う部分ではどこですか?
今井氏
お客様のレベルと言ったら申し訳ないが、その人の生活基準によって美容室も色々あると思います。

だから、皆さん自分に合ったところに行っていますよね。出来れば、OCを見てこんな美容室があるということを知って、自分の行っている美容室と比べて欲しい。結局オシャレが上手とていうのは自分を客観的・総合的に見ている人だと思います。ダサい人は客観的に見れてないからなんか変と感じるんです。でも、ユーザーから美容室を客観的に見るって難しいです。なるべく自分のレベルにあったところを探すならOC見て客観的に判断して頂ければと思いますね。OCを見れば、自分が本命の店に行っているかもしれないけど実際は違って見えるかもしれない。お金ためてこっちに来たいと思うかもしれないですし。様はレベルですね。レベルの高い美容室に行きたいなら自分のレベルを上げなくてはダメですね。

その中でも、ネットを見ている方レベルは真ん中より上だと思っています。
BN佐々木
僕らとしては、ユーザーにとって本当に良い美容室を選んで欲しいというのがあります。人間も動物なので美容室に入った瞬間感じるイメージはありますよね。
今井氏
もっと自分の感覚に素直になって、好きか嫌いかを見て好きな印象の美容師だったら大丈夫です。逆にファッションセンスが違ったら多分ダメです。僕の意見ですが、今どきの美容室はフレンドリーすぎるかなと感じます。もちろんimaiiはそうでもないですが。特に男の美容師のファッションが汚いのが流行で、軽い印象がありますね。
BN佐々木
自分に合った美容室を見つけるには、自分が憧れる理想像を美容師さんに重ねれば良いんですね。
今井氏
そうゆうことですね。

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11、表参道コレクション参加サロンの凄さとは?

BN佐々木
OCに参加するサロンは、名前を並べれば、業界を代表するサロンだということが分かりますが、その素晴らしさというのはどのような点ですか?
今井氏
敢えて言うなら、OCに参加する18サロンはどれも違う、つまり独自の個性があるということです。

他の地域でも、良い店は沢山ありますが、18サロン程、個性はないと思います。

OCのサロンは個性がありすぎるくらい強いですからね。それが違いですかね。ヘアショーで個性を強く出せば出すほど良いですね。人口が100万人いても、1店舗に100万人くるわけないんですね。でも表参道のような場所だと100万人の中から数%の人が来る可能性がある。単純に10サロンあったら10万人ずつ。10通りに人が分かれるわけじゃないですか。でも、他のエリアだと人口に対する集客の分かれ方が平均的なように感じます。表参道なら色々な方が来るのですが、が、地方になると、その幅がないような気がします。それが、個性が必要か、必要ではないかということに繋がると思います。
BN佐々木
OCに参加するどのサロンも技術セミナーの講師を行っている場合が多く、業界に技術を継承している立場のサロンが多いのも特徴ですよね。
今井氏
業界の発展のために技術継承をしなくてはいけないという使命感のあるサロンが多いのではないでしょうか。ただ、imaiiもそうですが、OCの人たちの辛いのは、発信はできるけど、技術を学びに行く機会があまりないというのがあります。
BN佐々木
たしかにそうですね。深く考えると、極めた方々がどこで学ぶの?となりますね。
今井氏
もちろん‘学ぶ’ことは常にしていますが、imaiiが他のサロンにカットを習いに行く訳にはいかないですよね(笑)。
BN佐々木
そうですよね。やはり各店ごとに技術を継承していくということになるのでしょうか。例えは悪いですが、レシピを学ぶをより、レシピをつくる方が相当なパワーが必要となりますからね。
今井氏
結局、自分達で発信している人達は常に努力をしています。自分達で研究をし続けています。地方の美容師の方は、例えばピークアブーとimaiiのカット講習のどちらか好きな方を選び習いに行けばいいのですから。つくり手は常に一生懸命どうしたら違うカット、カラーになるか研究しているのですから。生き方、立場の違いは大きいです。だから、つくり手側は個性がどんどん強くなっていくのだと感じます。逆に個性をつくらなければいけない、際立たせなくてはいけないと思っている。

だから、お客様が付いて来ると思いますね。
BN佐々木
誰も歩いていないところを切り開くしかないですね。進化し続けないと止まってしまいますからね。そう考えると、トップであり続けるのは大変ですね。
今井氏
imaiiで言えば、カラーの研究会を毎週開いています。全員が良い具合に競争している。そこからいいものが生まれているんです。海外の技術を参考にすることもありますが、そこから、スタッフ全員で独自の研究を重ねる。Imaiiの魅力はスタッフによって出す色の個性が違ということです。全員が同じ色を出すより、それぞれが個々のイメージをつくり上げる。それでいいと思っていますし、そうでないといけないと思います。

例えば、カットでいうとボックスカットとワンレングスを学びます。本当の真四角に切る。でも出来上がりは皆違います。それが個性だと僕は思います。
BN佐々木
本当は、サロンの‘技術色’を統一した方が管理するという点でもやりやすいのではないでしょうか。
今井氏
本来は、その方が商売になりますね。
BN佐々木
時間を掛けずに、多くのスタッフに広めやすいですしね。
今井氏
そこがimaiiのビジネスがヘタな点ですね。店舗も沢山出すより、減らしたいと思っているくらいです。広げては、Imaiiの個性の集まりという特徴がなくなってしまう。
BN佐々木
imaiiさんは“個々が強い”という特徴があるのがわかりました。強い個性の集まりがimaiiブランドなのですね。
今井氏
色々な個性があって初めてimaiiという集団ができる。

ピークアブーもそうですよね。色々な人がいる。でもピークアブーの色がある。素晴らしい集団ですよね。

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12、表参道コレクションの将来像・夢

BN佐々木
最後にOCの将来像について、夢などを語っていただきたいのですが、やはり、半永久的に開催したいという気持ちが強いですよね?
今井氏
強いですが、さっきのリーダー論ではないですが、他の人がリーダーになって、僕が顧問になった方がいいのではないのかなと思います。それこそ若い世代に交代した方がいいのかなと思います。やはり、いつまでも僕がリーダーとして出てはいけないと思うんです。自分が年をとるとは思っていないけど、10年後も表舞台に立つのもおかしいし。リーダーを誰かに決めるではないければ、みんなで交代で行えばいい。将来的には、自分は表に出ない方がいいのかなと考えています。その方が会として大きくなれるかなと思います。
BN佐々木
僕の個人的な意見では、「今井先生にずっと死ぬまでやってもらいたい。」と思います。語弊はありますけど。
今井氏
そうですね。ただ、続けるためには、imaiiがサロンとしてしっかりと進化しない限り、協賛して頂いているメーカーの方に協力を得られることは出来ないでしょう。僕に全く力がなかったら、リーダーとしての役割を担うことも出来ないと思います。だから、まずは皆で個性を作り上げ、業界に君臨し続け、一つの歴史を作りたいと思っています。だからみなさんもOCをご覧になって、美容業界の歴史をつくるサロンを感じて頂きたいと思います。
BN佐々木
OCを見たことがない方にも是非見に来て頂きたいですね。本日はありがとうございました。

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